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今回紹介する作品は『四月は君の嘘』です。
原作:新川直司
単行本:全11巻
放送期間:2014~2015年
話数:全22話+OAD1話
■あらすじ■
正確無比な演奏で「ヒューマンメトロノーム」と揶揄された天才有馬公正は、母親の死をきっかけに演奏中に自身のピアノの音が聞こえなくなってしまう。 その結果ピアノが弾けなくなりピアノから離れてしまう。
それから14歳の春に幼馴染である澤部椿の誘いで、個性的で破天荒なバイオリニスト宮園かをりと出会う。
宮園かをりの個性的な演奏を聴き、また無理やり伴奏者に任命され舞台に引きずり上げられるなどして公正は再びピアノに向き合っていくことになる。
宮園かをりとの出会いをきっかけに母の親友である瀬戸紘子、同世代のライバルである井川絵見と相座武士との再会などを経て有馬公正のモノトーンに見えていた日常は再びカラフルに色づき始める。
それから14歳の春に幼馴染である澤部椿の誘いで、個性的で破天荒なバイオリニスト宮園かをりと出会う。
宮園かをりの個性的な演奏を聴き、また無理やり伴奏者に任命され舞台に引きずり上げられるなどして公正は再びピアノに向き合っていくことになる。
宮園かをりとの出会いをきっかけに母の親友である瀬戸紘子、同世代のライバルである井川絵見と相座武士との再会などを経て有馬公正のモノトーンに見えていた日常は再びカラフルに色づき始める。
① 臨場感ある演奏シーン
楽器を演奏している際の演奏シーンは圧巻の一言につきます。
丁寧に描かれた作画とプロの演奏が相まって、演奏シーンは非常に臨場感があります。
またそれぞれの演奏者が自分の気持ち、感情をぶつけ合い音楽に込めてライバルや観客に届けている描写はプロの演奏効果もあり実際にホールで音楽を聴いているよう感覚になります。
② 視聴者の心に残るセリフ
「四月は君の嘘」という作品では登場人物のセリフがとても印象的で、視聴者の心に残る名言が数多くあります。
有馬公正の名言

・「僕の友達が言ってたよ 君の人生で ありったけの君で 真摯に弾けばいいんだよって」
・「楽譜は神じゃないよ。完璧でもない。人間が産み落としたとても感情的なものだ」
・「君の言うことやること全て、キラキラ輝いていて、僕はまぶしくて目をつぶってしまう・・・でも、憧れずにはいられない」
・「ふりそそぐ拍手 高揚感 自分の音楽が届いた あの瞬間 忘れられるはずない 忘れられるはずないよ だって僕は君と同じ演奏家なんだ」
宮園かをりの名言

・「聴いてくれた人が私を忘れないように その人の心にずっと住めるように」
・「悲しくてもボロボロでも、どん底にいても、弾かなきゃだめなの。そうやって、私達は、生きていく人種なの」
・「君は君だよ。『君らしく』なんて曖昧なものじゃない。何やったって変わったってカンケーない。君はどうせ君だよ」
瀬戸紘子の名言

・「支え合うのは味方だけじゃない 敵からも多くを学び多くを得る 再び相まみえるその日までーーその存在だけで孤独に耐えられる 競技者はーー敵同士ですら支え合う」
・「舞台に立つのが怖いのはあんたが一生懸命練習したから
身も心もピアノに傾けたからだからさらけだすのが怖いのよ
あんたのことを「覚悟のない臆病者」なんて言うやつがいたら私がぶっ殺してやるわ。無い胸張りなさい」
身も心もピアノに傾けたからだからさらけだすのが怖いのよ
あんたのことを「覚悟のない臆病者」なんて言うやつがいたら私がぶっ殺してやるわ。無い胸張りなさい」
私の心に残ったセリフをいくつか書きましたが、セリフの一部分だけ読んだだけではこれらのセリフの真の良さはわからないと思います。
是非実際に作品を見て頂き上記で紹介したセリフの場面を探して、ストーリー中でのセリフの良さを感じてもらいたいです。
参考動画 四月は君の噓名言集
③ 有馬公正の成長
母からピアノの英才教育を受け数々のコンクールで優勝し、「ヒューマンメトロノーム」と呼ばれた神童有馬公正。
しかし母の死をきっかけに音が聞こえなくなり、ピアノから離れます。
しかし母の死をきっかけに音が聞こえなくなり、ピアノから離れます。
数年後に宮園かをりと出会い再びピアノに向き合うことで物語は始まりますが、ストーリーが進んでいくことで有馬公正は過去のトラウマをどう乗り越え再びピアニストに回帰したのでしょうか?
◆宮園かをりと出会う前◆
・母の厳しい英才教育の本当の意味に気づけていない。
・母に元気になって欲しいと願い感情を込めて演奏したが、母にその演奏を否定された。その際に感情的になり「お前なんて、死んじゃえばいいんだ」と言ってしまいそれが母との最後の会話となる。
以降母との思い出=トラウマという図式が公正の中に出来上がる。
・母の死がきっかけで音が聞こえなくなり、ピアノから離れる。
・世界がモノトーンに見えている。

◆宮園かをりと出会った後◆
・母の厳しい英才教育が自分への愛ゆえの行動であったと気がつく。
・誰かのためにピアノを演奏するという新たな表現方法を手に入れる。
・公正自身がピアノを弾かない言い訳のために作り出した母の虚像を克服する。
・「音が聞こえない」で止まっていた歩みを「音が聞こえないならどうしたら良いか?」と言い訳をやめて、ピアノに真っ向から向き合うようになる。
・世界が再びカラフルに色づき始める。


④ 宮園かをりという人物
※以降ネタばれを含みます
本作のヒロインで私立墨谷中学校3年生。
非常に個性的な演奏をするヴァイオリニスト。
公正に対しては傍若無人に振舞っています。

天真爛漫で明るい性格ですが不意に涙を流し「1人にしないで」と弱音を吐露することもあります。

物語当初、宮園かをりは公正の友人である「渡亮太が好き」という理由で登場します。
しかし彼女の死後の手紙で語られていますが、それは彼女が公正に出会うための嘘でした。
では何故そんな嘘をついてまで公正の前に現れたのか?
・難病を患っているため自分の命が長くないことを悟っており、自分のやりたいこと実践し悔いをなくすため。
彼女のやりたいこととは公正と同じ舞台に立つこと。幼い頃に公正の演奏を聴いて感銘を受けもともとはピアノを演奏していたが、公正にピアノ伴奏をしてもらい共にステージに立ちたいとずっと願っていた。
・公正を好きなもの同士である澤部椿と、いずれいなくなる自分との間に禍根を残さないため。
・公正を好きなもの同士である澤部椿と、いずれいなくなる自分との間に禍根を残さないため。
公正と共に同じステージ立つという夢を実現した宮園かをりは、夢を叶え一度は近づいてくる「死」を受け入れます。
しかし今度は公正が自らの演奏をかをりに聞かせもう一度一緒に演奏したいと強い想いを伝えられ、生きるために危険な手術を受けることを決意します。
公正をピアノに向かい合わせ再び舞台に上げるキッカケを作ったかをりですが、病に侵され弱っていく姿が公正に自身の母の姿を思い出させ、大切な人を失う恐怖心から物語終盤ではトラウマを再燃させてしまいピアノを弾くことを拒ませてしまいます。
それでも生きるために危険な手術を受けることにしたかをりを見て公正は同日に行われるコンサートに出場し、「自分に音楽をくれた人たちのために弾く」ことで見事演奏は成功し公正はトラウマから解放されます。
結果としてかをりは亡くなってしまいます。しかし公正はかをりの死でトラウマを克服しピアニストとして成長します。
かをりの死後に公正に宛てた手紙に彼女のこれまでの想いと嘘が綴られています。そして手紙には幼い頃に偶然2人が一緒に写った写真が同封されており、かをりの公正への想いの深さがうかがえます。

私は物語当初宮園かをりというキャラクターは「天真爛漫で活動的なキャラ」程度の認識しかもっていませんでした。
しかしストーリー中盤以降の公正とのやりとりからの最終話での手紙の内容で、1話からの彼女の「天真爛漫で活動的なキャラ」というイメージの理由がわかり号泣しました。
初見でこの作品を見る際は宮園かをりが「死ぬ」ことなど想像していないため、彼女の公正に対する行動が強引に見えます。
ですが彼女の「死」を念頭にしてもう一度見直すと、行動の1つ1つが初見とは違った意味合いを持ち1話から涙腺が緩みます。
⑤ 実写映画化
「四月は君の噓」は人気作品だけなこともあり実写映画化されています。
公開日 2016年9月10日
監督 新城毅彦
脚本 龍居由佳里
キャスト
有馬公正 山﨑賢人
宮園かをり 広瀬すず
澤部椿 石井杏奈
渡亮太 中川大志
瀬戸紘子 板谷由香
有馬早希 檀れい

実は実写映画はアニメ・原作ファンからは少し不満が出ています。
それは実写化するとよくある変更点のためです。
変更点の理由は原作の内容を2時間に凝縮するのが難しかったからでしょう。
アニメ・原作ファンからは少し不満が出ていると書きましたが、原作を読んでいない人達からは好評でした。
とくにヒロインを演じる広瀬すずの演技や演奏シーンなど、原作にはない良さもあるのでアニメを見た後で違いを楽しむために観賞するのも良いと思います。