U-NEXTで見ることができるおすすめアニメを紹介していきます。
U-NEXTは31日間無料トライアルがあるので、その期間にお試しで見ることも可能です。
今回紹介する作品は「機動戦艦ナデシコ」です。
最近では放映開始25周年を記念して『機動戦艦ナデシコ画集』というイラスト集が2021年10月29日に発売されました。
そんなわけで機動戦艦ナデシコを紹介していきたいと思います。
放送期間 1996年~1997年
話数 全26話
22世紀末に木星方面より現れた謎の兵器群木星蜥蜴(もくせいとかげ)が襲来し、圧倒的な戦力で月と火星を制圧してしまいます。
民間企業ネルガル重工は火星に取り残された人々を救うべく「ナデシコ」と呼ばれる戦艦を建造し、救出作戦を計画します。
しかしクルーの条件が「能力が一流なら性格は問わない」だったため、非常に癖のある人材が集まりました。
ナデシコ発進の日に火星生まれの主人公テンカワ・アキトは、幼馴染である同じく火星生まれのミスマル・ユリカに偶然出会います。
ユリカを追ってアキトはナデシコに乗ることになります。
初めはコック見習いとしてクルーに採用されましたが、「エステバリス」(人型機動兵器)に搭乗できる条件を満たしていたため、コック兼パイロットとして戦っていくことになります。
クルーの条件が「能力が一流なら性格は問わない」とあるように、個性がありすぎる面々が集まっています。
確かに能力が高いことに越したことはありませんが「その基準はどうなの?」と私としては思います。
しかもクルーの大半が民間人。「おい、軍人どこ行った!?」とツッコミを入れたくなります。まあ、それでも戦艦が問題なく動いているのでクルーの力量の高さがうかがえます。
登場キャラクター達の個性が強すぎて全員を紹介しきれないので、私のお気に入りのキャラを抜粋して2人紹介します。
※左側が劇場版16歳/右側がテレビアニメ11歳
ナデシコのオペレーターで口癖は「バカばっか」。当時真似した人も多かったはずです。私も真似して言ってましたw
遺伝子操作で生まれ、特殊なIFS(Image Feedback System)強化体質でもあります。
IFSとは体内にナノマシン注入することにより、機械とのリンクを可能にしこれにより人間の思考をコンピュータに入力できるインターフェースのことです。
アニメ放送当初は感情や表情が乏しく、ボケ揃いのクルー達とは距離を置いていました。物語中盤あたりからクルー達との交流を経て表情が豊かになり、他人に興味を持ち付き合い始めるようになります。
続編の劇場版では16歳に成長し主人公になり、ナデシコB及びナデシコCの艦長となります。ちなみに階級は少佐。
劇中では「電子の妖精」と称されています。
やっぱりルリルリ(ホシノ・ルリ)は外せないでしょう。
リアルタイムでナデシコ見ていた人は「バカばっか」を連呼したはずです。
キャラのビジュアルも可愛くて素敵ですが、アニメ1話~劇場版の期間でのルリルリの人間的成長にも注目です。
「最初は感情が乏しかった子がこんなにも表情豊かになって・・・」と子供の成長を見守っている気分になりますw
ダイゴウジ・ガイ(CV:関 智一)
本名は山田次郎。しかし本人曰く「ダイゴウジ・ガイ」は魂の名前、真実の名前とのこと。
エステバリスのパイロット。『ゲキ・ガンガー3』をこよなく愛する男で、腕前はあるけれど自信過剰かつ自分勝手。
第3話という序盤も序盤でナデシコから脱走する兵士を目撃した際に撃たれて、次の第4話冒頭で亡くなってしまいます。
ダイゴウジ・ガイは自分自身やシチュエーションに酔いやすく、人の話をこれっぽっちも聞かないいわゆる完全な問題児です。
しかしエステバリスを動かしてみたいという理由で乗船期日よりも早く来ていたり、『自分の思ったとおりにロボットが動くなんて、凄すぎって感じだぜ!!』と大はしゃぎするような現代のロボットアニメでは絶滅危惧種となりつつある「愛すべき熱血ロボット馬鹿」です。
リアルタイムで見ていた時は子供だったためか、ダイゴウジ・ガイというキャラクターを「暑苦しいヤツ」くらいの認識でした。
でも年齢を重ねてからダイゴウジ・ガイというキャラを改めて見ると「最近こういうキャラ見ないけどやっぱり必要だわ!」と思います。
やっぱりロボットものには「熱血バカ」はいた方が面白い。
若いうちはあの暑苦しさの良さは理解できないのですかね?
ウザい&暑苦しい!→だがそれで良い! むしろそれが良い!!
これだけ濃いキャラなのに物語の序盤も序盤で消えたのが実に惜しいです。
宇宙戦艦やロボットによる本格的な戦闘シーンがある「機動戦艦ナデシコ」ですが、ラブコメも重要な要素と言えます。
戦争面での描写では先に紹介したダイゴウジ・ガイの唐突な最後、敵ではなく味方側脱走兵の銃撃による死のようになんの予兆もなく命が消えます。
また戦争中の物資がない状況での生活などリアルな戦争描写があります。
その一方で主人公であるテンカワ・アキトは幼馴染のミスマル・ユリカを始め多くの女性から好意を寄せられており、戦闘がないナデシコ艦内ではラブコメ&ギャグ要素が多く盛り込まれています。
例えば亡くなった人の希望を聞いて様々な風習の葬式を行ったり(付随して葬式料理も多種多様です)、艦内でアイドルコンテストを行ったりと今の戦闘・戦争アニメでは考えられない描写が数多く登場します。
少なくとも私が知っている限りロボット系アニメで、ここまで戦争中の戦艦の日常を描いた作品はありません。
『機動戦艦ナデシコ -The prince of darkness-』
1998年公開
西暦2201年、地球と木星間に休戦条約が結ばれ平和を取り戻した。
そんな中ボソンジャンプネットワークで太陽系を結ぶ新たな交通手段「ヒサゴプラン」のコロニーに謎の襲撃事件が頻発する。
劇場版はTVシリーズから3年後が舞台となっている続編になります。
ギャクやコメディー色が強く明るい雰囲気のTVシリーズとは異なり、劇場版は終始暗くシリアス色が強い作品になっています。
上記に貼った劇場版のCMを見た当初は「あのハッピーエンドから何があった?」、「これ本当にナデシコだよね?」と思うくらいの衝撃を受けたことを今でも覚えています。
当時私は劇場まで足を運んで見に行きましたが、TVシリーズの雰囲気を期待していた幼少期の私には結構なショックがありました。
でもパンフレットはしっかりと購入しましたw
とは言えストーリー事態は面白いし、TVシリーズからのキャラクター達の成長も見ることができたのは良かったです。
とくにルリルリの大人びて落ち着いた感じがw
個人的な見所はブラックセレナ(テンカワ・アキト搭乗機)と夜天光(北辰搭乗機)の一騎打ちのシーンです。
※ブラックセレナ
※夜天光
北辰を倒した直後にブラックセレナの装甲がパージされ、アキト用もエステバリスカスタムが姿を現します。
その際に頭部センサーから流れるオイルが涙のように見えたのが、非常に印象的でした。
古いアニメですがラSFロボットものとラブコメ要素を上手く合体させた作品だと思います。
作画も今見ても綺麗で制作者達の愛と苦労を感じます。
ただ設定が複雑な部分があり回収されていない伏線も数多くあるので、劇場版からの続編を期待したいところですが・・・続編はないんです。
2005年8月9日に監督の佐藤竜雄さんの公式サイトで続編中止が発表されているんです。
この事実を知ったときは酷く落ち込みました。
今見ても十分魅力的な作品であり、できればTVシリーズ~劇場版まで一気見をオススメします!
TVシリーズの明るいラストからの劇場版のシリアスな雰囲気「あのラストから劇場版までの間に一体何があったのか?」、またTVシリーズから劇場版でのキャラクター達の成長具合を感じてほしいです。
冒頭でも書きましたがU-NEXTで31日間無料トライアルがあるので、興味がわいた方は見てください。
ちなみにU-NEXTでTVシリーズと劇場版の両方を見ることができます。
~おまけ~
個人的に耳に残る名曲だと思うので、聞いてみてください。
オープニング「YOU GET TO BURNING」